前回紹介した口頭試験対策は大きく以下の3つです。
- 筆記試験の再現論文作成
- 業務経歴詳細のⅠ/Ⅲ、Ⅱ-2論文作成
- 筆記試験で選択しなかった方の論文作成
上記の内、2.の業務経歴詳細のⅠ/Ⅲ、Ⅱ-2論文作成ポイントについて書いていきます。
業務経歴詳細のⅠ/Ⅲ、Ⅱ-2論文作成のポイント
ポイント
- 2次試験申請時に提出した、実務経験証明書の「業務内容の詳細」を準備する
- 「業務内容の詳細」に記載している内容を元に、筆記試験Ⅰ/Ⅲ(ⅠとⅢは問題の内容から一緒としました)とⅡ-2の問題形式に置き換える
- Ⅰ/Ⅲ、Ⅱ-2、それぞれの論文を作成する(600字詰め×計5枚)
解説
口頭試験において、実務経験証明書の「業務内容の詳細」について問われることは受験者の皆様はご承知かと思います。当然この内容について、技術士としてふさわしい説明ができるように勉強(対策)されていることだと思います。その対策の一つとして、「筆記試験でⅠ/Ⅲ、Ⅱ-2の問題に対して回答したように説明できればいいのでは?」と考えたのがこれです。
私の「業務内容の詳細」の内容をザックリ説明すると、『ある機械設備の劣化によりトラブルが発生。トラブル原因の調査・分析・対策の立案(設計・評価)・計画及び実行を専門分野の技術に基づき実施。その後の管理/指導・他類似設備への展開にも言及。現在も問題なく運転中。』といったものです。
これを筆記試験Ⅰ/Ⅲ、Ⅱ-2と同様に下記のように問題化しました。
Ⅰ/Ⅲ
(1)~中略~具体例を提示し、技術者の立場で機械技術全般に関する多面的な観点から課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析し、新たに生じる懸念事項への機械技術者としての対応策について述べよ。
(4)前問(2)~(3)の業務遂行に当たり、機械技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点について述べよ。
Ⅱ-2
(1)調査・検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務巣を進める手順を列挙して、それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
(3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
この論文を作成していきます。このメリットは以下の通りです。
メリット
- 「業務内容の詳細」は720文字と制限があるので深いところが書けない
- 上記のみでは技術士にふさわしいか分からない(だから口頭試験で試問する…と考えました)
- 口頭試験では技術士に求められるコンピテンシーに沿ってるか説明する必要がある
- 「業務内容の詳細」を深堀りしておく必要がある→論文作成
- 720文字 vs 3000文字・・・内容の濃さは歴然
- 作成する前は大変そうに思うが、実業務でやってるから作成しだすと結構簡単♪
いかがでしょうか?
今日は12月30日。今年もあと2日となりました。口頭試験が終えてホッとしている方、私同様年明けに口頭試験を控えて口頭試験対策をされている方、いらっしゃると思います。悔いの無いよう頑張りましょう。
これで前述していた3つの対策詳細も書いたので口頭試験対策は終えようと思ったのですが、もう一つ勉強している中で対策として有効だと思えるものがあったので年明け紹介します。それは、
4.業務経歴詳細の説明補足練習(ホワイトボード活用法)
です。年明け早々に書く予定です。それでは、よいお年を。
以上
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