先般の「業務目標の自己評価方法」において、業務の自己評価時の頭の整理方法を書きました。その中で、Eng.項目が大事と述べましたが、それは本ブログのタイトルにもある通り、私自身が機械エンジニア(技術者)であり、それがエンジニアにとって必要な項目だと感じているからです。そこで改めて
・エンジニア(技術者)とは何ぞや?
・また、混同しがちなテクニシャン(技能者)、その他とは?
を考えてみたいと思います。各サイトや技術士会、いつものウィキペディアから引用したりした上での世間で「こういうものだ」と定義されている一般情報の紹介と私の考察及び今後何を目指すのかを述べていきます。いくつかに分けて書くつもりです。最後までお付き合い頂ければ幸いです。
エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)/その他の定義
最初に、いつものウィキペディアから引用します。
技術者(ぎじゅつしゃ)とは、工学に関する専門的な才能や技術を持った実践者のことである。なお日本においては、名称独占資格である「技術士」および「技能士」と違って、名称独占資格ではなく明確な定義のない呼称でもある。実際的には、スキルを持つものの呼び名として工学以外の分野も含め広く用いられている。
技術者に対応する英語として、または同じ意味合いの外来語として、エンジニア (engineer) の呼称も用いられる。ただし、一般的な語の対応としては、「工学」が「エンジニアリング」で「技術」が「テクノロジ」であるため、どう対応あるいは同じなのかは微妙である。
また、日本以外の国においては「エンジニア」の称号には工学士の学位が必要とされるなど明確な制限がある場合が多く、日本語での「技術者」「エンジニア」は、こうした国においては別の職種とみなされる「テクニシャン」(技能者)に相当することも多いため注意が必要である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 技術者
またこのようにも記載されています。
「技術者」という呼称に明確な定義は存在しないが、国語辞典『デジタル大辞泉』では技術者を「科学上の専門的な技術をもち、それを役立たせることを職業とする人。技術家」と記述している。
技術者に対応する英語としては「エンジニア」が用いられる。エンジニアリングが工学と翻訳されることからエンジニアを「工学者」とする場合もあるが、日本語においては「技術者=エンジニア」とされることが多い。
技術者と技能者
技術者に類似した概念に「技能者」がある。技能者とは、機械の組み立てや精密加工などの、ものづくりの実作業を担当する者を指す。専門知識を応用して成果を出すことは求められない反面、極めて高度な技能が要求されることから、伝統的な職人の概念に近い。技能者の国家資格に技能士がある。ただし技術者は試作といった作業の必要性から、実質的に技能者であることを求められることもあり、優れた技術者は同時に優れた技能者であることが多い。技能者に対応する英語としては「テクニシャン」が用いられる。テクニシャンは、マニュアルなどにより定められた経験的な実務を行う職種で、新たな問題に挑むエンジニアとは明確に異なる職種とみなされる。エンジニアの指示のもと、エンジニアの補助や実務を行う人々と称されることもあり、例えばアメリカにおいてはエンジニアとテクニシャンでは給与体系も大きく異なり、エンジニアがテクニシャンの仕事をすることは通常ない。
またエンジニアとテクニシャンの中間のポジションとして「テクノロジスト」という職種も存在する。テクノロジストに対応する日本語の定訳は存在せず、日本においては技術者の一部とみなされている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 技術者
上記引用から特定名称が3つ出てきました。
- エンジニア=技術者
- テクニシャン=技能者
- テクノロジスト=無し(技術者と技能者の中間)
エンジニアと技術者・テクニシャンと技能者は同義、テクノロジストは技術者と技能者の中間とされています。ではそれぞれが一般的にどういう認識かというと、
エンジニア(技術者):知識ベースで物事を処理する手法・手段を駆使する者
テクニシャン(技能者):経験ベースで物事を処理する手法・手段を駆使する者
テクノロジスト:上記の中間?そもそも概念・認識がない。。。
になろうかと思います。エンジニアもテクニシャンも物事を処理する手法・手段を駆使する者は同じですが、その元となるものが知識に基づくか経験に基づくかが違います。これを更に分割すると、
技術者 = 技術:知識に基づき物事を処理する手法・手段 + 者:駆使する者
技能者 = 技能:経験に基づき物事を処理する手法・手段 + 者:駆使する者
となりました。だいぶ分かりやすくなったと思います。
今回はここまで。次回はエンジニア/テクニシャンに関する私の考えを書いていきます。
以上
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