エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)/他の違い その4

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日常の投稿

 前回の続きです。前回、エンジニア/テクニシャンの私の会社や世間一般における位置付けについて、下記の画像をベースに述べました。

職種の位置付け 一例

https://i.gyazo.com/f7036a2ba2301b0ae026c1b27f533a3e.png

一般的に、技術系総合職=エンジニア(技術者)

エンジニア(技術者)の分類とSEの位置付け

https://i.gyazo.com/33bdc92d42a87ba69d261ba8c532ceb0.png

エンジニアというのは幅広い分野で存在し、SE(システムエンジニア)はその内の一つ

今回はエンジニア/テクニシャンの位置付けに伴う問題・課題を書いていきます。

エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)の位置付けに伴う問題・課題

 エンジニア/テクニシャンの位置付けに伴う問題は以下の3点です。

  1. 会社員の場合、一般的に入社時にエンジニア/テクニシャンが決まる
  2. そのまま、エンジニア/テクニシャンどちらか一方で経験を積んでいくことになる
  3. エンジニア(技術者)⇔テクニシャン(技能者)の転換はほぼ無い

 前回述べた通り、入社時の採用職によって、技術系総合職=エンジニア(技術者)/技術系一般職=テクニシャン(技能者)と決まります。決まった後はそれぞれの道を進むこととなり、エンジニアないしはテクニシャンで経験を積んでいくことになります。そしてエンジニアからテクニシャン、テクニシャンからエンジニアへの転換はほぼ有りません。エンジニアはずっとエンジニア。テクニシャンはずっとテクニシャンのままです。(最近ではテクニシャンからエンジニアに変わる例もあるようですが、まだまだ少数です。システムの世界では、”プログラマーからSEにスキルアップ”などの広告も見かけますが…現実はどうなんでしょうね???)

この問題に関して、

 「エンジニアはエンジニアのままで良いんじゃないのか?」

 「エンジニアとして上を目指していけばいいんじゃないのか?」

何が問題なの?と疑問が出そうですが、こちらも以前述べた通り、

エンジニア/テクニシャン両方の手法・手段(技術と技能)が必要

な場面が現実には多々あるのです。というか、そういう場面ばかり。では成立しているのはなぜかというと、現実にエンジニアとテクニシャンが共存しているからです。では、エンジニアもしくはテクニシャン片方しかいない場面が発生するとしたらどうでしょう?

 私は海外勤務を3年弱経験しました。その時が正にこの場面でした。エンジニアとしての技術も浅く、テクニシャンとしての技能も無い。現地のエンジニアやテクニシャンは居るにしても、設備建設・メンテナンス担当日本人は私一人。この時に技術と技能の必要性を強く感じました。エンジニアであっても技能を学び経験することが必要だし、テクニシャンは技術も学ぶ必要があるということです。

 上記を踏まえて、エンジニア/テクニシャンの位置付けに伴う課題は以下の3点です。

  1. ベースのエンジニア(テクニシャン)の技術力(技能力)をどのように向上させるか
  2. エンジニアは技能力、テクニシャンは技術力をどのように学び・経験するか
  3. 自らの最終形はどのような姿か

当然今の立場(私の場合、機械エンジニア)がベースとなります。ベースが疎かになってはいけません。私の場合、ベースの技術力の向上は必須です。その上で技能力の向上を図ります。これらは目指すべき姿を捉えて進めていく必要があると思います。「色々やった結果こうなった」ではなく、「こうなりたいから、○○と△△をやる」といった感じでしょうか。

今回はここまで。次回は最終回、私自身の目指すべき姿を書いていきます。

以上

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