前回の続きです。前回、エンジニア(技術者)とテクニシャン(技能者)について、下記のような私の考察を述べました。
考察まとめ
- エンジニア(技術者)もテクニシャン(技能者)も両方必要
- どちらが上位も下位もなく、優秀も劣るもない
- 両者または両方の手法・手段(技術と技能)は並列
今回はエンジニア/テクニシャンの私の会社や世間一般における位置付けを書いていきます。
エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)の位置付け 一例
まず一例として私の会社での職種の位置付けを紹介します。結論、下記の画像の通りです。
https://i.gyazo.com/f7036a2ba2301b0ae026c1b27f533a3e.png
会社によって呼び方は変わると思いますが、それなりの企業や国の組織(公務員)はこのような感じではないでしょうか。
- まず総合職(本社採用)と一般職(地方採用)に分かれる。
- それぞれ事務系(文系)と技術系(理系)がある。
- 技術系総合職=エンジニア(技術者)
- 技術系一般職=テクニシャン(技能者)
ここで新たな言葉(総合職と一般職)が出てきたので、簡単に総合職と一般職について説明します。(これも会社毎に違います)
- 総合職は勤務地の異動がある。一般職は基本勤務地異動無し(採用地域でずっと勤務)
- 総合職は異なる業務の部署への異動がある。一般職は基本同じ業務の部署のまま
- 給与は基本、総合職 > 一般職
- 総合職は主にデスクワーク。一般職は主に現場ワーク。
- 総合職は非労働組合員(ある時期までは労働組合員)。一般職は労働組合員
話を戻すと、エンジニア(技術者)/テクニシャン(技能者)の違いは、
「○○の技術を持っていればエンジニア」
「△△の資格を持っていればエンジニア」
「◇◇の技能を持っていればテクニシャン」
といった本質的なものではなく、入社時の職種分けに基づいたカテゴリのようなものです。これは私の会社だけではなく、世間一般的にそうだと思います。
もう一つ、エンジニアという横文字が独り歩きしてるような感じがあります。エンジニアで検索すると大体、SE(システムエンジニア)が出てきます。至近のITビジネスやAI・機械学習のニーズの高まりからだと思いますが、エンジニア≒SEと勘違いされている方が多いように思います。整理してみましたので、下記の画像をご覧ください。
https://i.gyazo.com/33bdc92d42a87ba69d261ba8c532ceb0.png
解説
技術士資格の部門が21種(専門は20種)あるように、エンジニアというのは幅広い分野で存在します。その中で16.情報工学という分野があり、ソフトウェアに関する内容が含まれます。このソフトウェアを取り扱っている方々をSE(システムエンジニア)と一般的に呼んでいます。なので、繰り返しますが、エンジニア≒SEは正しくもありますが、ズバリ正解ではありません。
エンジニアについて詳しく述べてきましたが、テクニシャンも同様の分野で存在します。
長くなったので今回はここまで。次回はエンジニア/テクニシャンの位置付けに伴う問題・課題を書いていきます。
以上
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